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Left Alone

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  第 63 章 

「うっわ〜、あたし、クルマから出たくないんだけど」
 強い陽射しに満ちた外をウンザリしたような目で睨みながら、留美さんはギシッと音のするサイドブレーキを力任せに引っ張った。エンジンが止まるのに合わせて勝手に声にヴィブラートがかかるボディの振動が収まる。
 留美さんのハイラックス・サーフは年季のいったシロモノで、よく見るとワイパーのアームに錆が浮いていたり内装やシートが陽に灼けている。さすがにボディに穴は開いてないが、色褪せたシルバーの塗装は地金の色とあまり区別がつかない。幾分ワイルドな部分があるといっても、現役の女子大生モデルにオンボロのSUVが似合っているのは不思議だった。
 留美さんがハイラックスを乗り入れたのは、九州大学馬出キャンパスの真裏にあるロイヤルホストだ。由真と同じでロイヤルホストがお気に入りなのかと思ったがそういうわけではないらしい。目的地に近くてランチが食べられてクルマが停めておける、という条件を満たすのがここだけだったのだそうだ。
 腹が減っては戦が出来ないではないけど、ちょうどお昼なので先にランチを済ませておくことにした。アタシはハンバーグ&カニクリームコロッケランチ、留美さんは茸とチキンのシーザーサラダランチ。アタシのメニューのカロリー表示を見た留美さんが何か言いたそうな顔をしたけど、おなかが空いていたので知らんふりをしておいた。一〇〇〇キロカロリーオーバーが怖くて外食などできるものか。
「――自分で頼んどいて何ですけど、よく見つかりましたね」
「まーね」
 食後のコーヒーをすすりながら嘆息するアタシに、留美さんはペルメルを燻らせて得意げに目を細めてみせた。
「昔の仲間がこっちのヤンキーとできちゃった結婚してるんだけど、その子の旦那が噂話を聞いてきてたんだって。あいつらの社会なんて狭いから、辿っていけばどっかで繋がってるもんなのよね」
「そんなものですか」
 確かにアタシの元彼は何処に行っても顔を知られていた。もし、彼がまだ福岡にいれば留美さんを頼る必要はなかっただろう。まあ、そうであればアタシを含めていろんな人間関係が今とは違う様相になっていただろうが。
 デザートのケーキを食べながら、留美さんは仲間の子が二年近くもこの辺りに住んでいながら「馬出」を「うまで」だと思っていたという話をしていた。あれは「まいだし」と読むが、仲間の彼女を責めるのは酷というものだろう。雑餉隈(ざっしょのくま)と同じで、福岡屈指の難読地名なのだ。
「で、今から行くお店にいるのは?」
「葉子を撥ねたクルマの持ち主」
「知ってる人なんですか?」
 留美さんは首を振った。
「名前を聞いたことがあるだけ。元々は津屋崎のほうのゾクのヘッドで、今は箱崎なんとかっていう旧車會のリーダー。名前はイノマタゴウタ」
「ゴツそうな名前ですね」
「そうだね」
 留美さんは笑いながらコーヒーを口に運んだ。相手の経歴は普通はあまり笑えない類のものだが、彼女は気にも留めていないようだった。こういう度胸の据わり具合がマッチョなSUVが似合う理由なのかもしれない。
 
 コーヒーを飲み終えてから、冷房の効いた店内から出るのを渋る留美さんを急き立てて目的地まで歩いた。県庁前の通りにはまったく日陰がなくて、留美さんは文句タラタラだった。
 そりゃアタシだってこんな炎天下に外を歩きたくはないし、留美さんに強要したくもない。けれど、彼女でなければ話が通じないこともあるので仕方がない。留美さんだってその辺のことは分かっているはずだ。しかし、どうやらアタシはふざけ半分のワガママが言い易いらしくて、どういうわけだかこの同行の交換条件をいろいろと呑まされることになった。ある意味では由真より始末に終えない。
「ほら、ここだよ」
 留美さんが指差したのは妙見通りに曲がる角にあるマンションの一階だった。スチール板に赤いペンキで”HELTER SKELTER”と書かれた看板が掲げてある。下のほうには”USED CLOTHES”とも書いてあるので古着屋だということは分かるが、それとビートルズ史上でもっともヘヴィな曲の関わりはよく分からない。
 留美さんが買い物に来たような気軽さで中に入ったので、アタシもその後に続いた。
 倉庫を模したようなウッドパネルとトタンの内装と、リーヴァイスやラルフローレン、バナナ・リパブリックなどのアメカジブランドのロゴパネル。天井でゆっくりとスイングする巨大な扇風機のプロペラ。古着屋にしては清潔な感じがするけど、それはこういう店に縁がないアタシが勝手に抱いている偏見との違いなのだろう。商品も新しくはないが使い込んだ感じのしないものがほとんどで、古着屋というよりはアメカジのアウトレットショップのように思えた。
 夏休み真っ最中とはいえ平日の昼下がりで、客の姿は見当たらなかった。店員は服をハンガーに架け直しているのが一人とレジで何かと格闘しているのが一人。どちらも女の子で名札を確かめるまでもなく目当ての人物ではない。
 仕方がないので呼んでもらおうと言おうとしたら、留美さんは当たり前のように陳列されている商品に見入っていた。
「あの――」
「なに?」
 ……なに、じゃないでしょうが。さすがに心の中でつっこんだ。
「いや、イノマタさんがいないみたいなんで、彼女たちに頼んで呼んでもらおうかと思って」
「そうだね。あ、ねえ。これって真奈ちゃんに似合うんじゃない?」
 留美さんはハンガーを一つ手にとって、アーガイル柄のシャツをアタシの身体にあてがった。
 こういう大きな柄は身体が大きいほうが似合うのは知ってるし、事実、アタシのワードローブの数少ない柄物の中にも二枚ほどある。それでもアーガイルのシャツは珍しいし(だいたいはセーターとかカーディガンだ)留美さんセレクトのそれはグレーの生地に白とブルーの格子というアメカジらしからぬシンプルさで、一瞬「いいな」と思った。
 しかし、残念ながらボタンの合わせが右前だった。
「これ、男物だからダメです」
「えーっ、真奈ちゃんってそんなこと気にするの?」
「しますよ。どんなにサイズがなくてもメンズは着ないっていうのが、アタシの最後の譲れない線なんですから」
「へぇー、知らなかった」
 本当は厳格に守れているわけじゃないが――村上のお下がりのトレンチコートがあるのだ――これを気にしなくなったらアタシの服は下着以外はすべてメンズになってしまう。
 留美さんはシャツを戻して、隣の列にあったカットソーに手を伸ばした。
「だったら、これなんかさ――」
「いや、だから」
 思わず留美さんを遮った。買い物に付き合うのは苦痛でも何でもないし、モデル仕事のおかげで最近は服を見るのも楽しくなりつつある。それに、こうやって見繕ってくれる人がいないとアタシのワードローブは同じようなものばかりで埋まってしまう。
 それでも、今はそんなことをしてる場合じゃない。
 留美さんは少し怒ったように眉根を寄せて、大きく息を吐き出した。
「はいはい、分かった。呼んでもらってあげるよ」
「……すいません」
「いいけどさ。でも、あたし、真奈ちゃんは少し前のめりになり過ぎだと思うな。切羽詰まってるのは見てて分かってるつもりだけど、そんなんじゃ真奈ちゃんが先にパンクしちゃうよ」
 思わぬ言葉にアタシは留美さんの目を見返していた
「アタシが……?」
「そうだよ。由真ちゃんから聞いたけど、ここ何日か、あんまり寝てないんだって?」
「ええ、まあ」
 睡眠不足については昨夜でずいぶん取り返したが、身体の奥底に疲れが澱んで溜まっているような違和感はまだある。それは肉体的な疲労というよりは、あまりにも多くの重荷を抱え込んだことに対する精神的なもののような気がする。
「あたしが言うことじゃないかもしれないけど、それでいいの? 真奈ちゃんが倒れちゃったら誰が村上さんの仕事をやり遂げるの?」
「それは――」
「あたしのバカ話で気が紛れるとは思ってないけど、それくらいしか力になれないんだからさ。そんなに邪険にしないでよ」
 和津実の実家でのやり取りを思い出した。留美さんもまた、自分の従妹が事件に巻き込まれたことで少なからずショックを受けている。目の前で人が殺されたことにも。DVDに残されたあまりにも醜悪な事実にも。だから、アタシは彼女がおちゃらけた恋愛話や得意の服の話に逃げているのだと思っていた。そうしないと心の平衡が保てないのだと。

 ――バカバカしい。

 心の平衡を失いかけていたのはアタシのほうだ。留美さんはそれに気づいて声をかけてくれていたのだ。自分の受けたショックを棚に放り上げて。クルマでの移動中、細かい事実を知らなければ要領を得ないはずのアタシの推論に黙って耳を傾けていたのも、そうすることで少しでもアタシが楽になればと思ってくれていたのだ。
 留美さんはアタシの目をジッと覗き込んだ。
「好きな人のためだもんね。無理するなって言うほうが無理なのは分かってるけど、少し肩の力を抜かなきゃ。そんなに入れ込んでたら、見えてるはずのものも見えなくなるよ」
「……はい」
「分かればよろしい。じゃ、ちょっと話してくるから待ってて」
 留美さんはそう言うと、踵を返してレジの女の子のところへ行った。そのほっそりした背中がやけに大きく見えた。

 一〇分後、留美さんの手招きでアタシは奥の小部屋に通された。
 中にいたのはアパレル関係者にしてはやけにいかつい体つきをした男だった。歳は三〇歳くらい、陽に灼けた丸顔に接客業らしい人懐こい笑みを浮かべているが、中洲大通りで酔客をボッタクリ店に連れ込んでいても違和感のない面構えをしている。ポイントカードと間違えそうな安っぽい紙質の名刺には<店長 猪俣豪太>と記してあった。
「俺のプリウスのことで訊きたいことがあるんだって?」
「はい。七月三十一日の事故についてなんですけど」
 猪俣の表情から笑みが消えた。舌打ちまではしないが、不愉快なことを思い出したように眉間にしわが寄っている。
「まったくあのバカ、人のクルマでやってくれるよ。絶対にぶつけたりしないっていうから貸してやったのにさ。人を轢き殺したクルマなんか、いくら修理でキレイになったって乗る気しねえよ」
 それはそうだろう。しかし、何といって宥めていいのかは分からない。「はあ……」と間の抜けた相槌を打っていると、猪俣は何かに気づいたようにアタシの顔を見た。
「でもよ、あの事故は警察で調べ終わってるんじゃなかったっけ?」
「そうなんですけど、ちょっと知りたいことがあって。警察は遺族には詳しいことを教えてくれませんから」
「遺族?」
「轢かれた女性はアタシの従姉妹なんです」
「えっ? ……あ、ああ、そりゃご愁傷様」
 葉子の遺族を騙ることには大いに罪の意識を感じるけど、他にいい方法を思いつかなかったので心の中で合掌して謝っておくことにした。
「何から話せばいい? ――と言っても、俺はクルマを貸してただけだから、事故そのものはよく知らないんだけどさ」
「貸した相手の名前を教えてください」
「……知らないの?」
「相手は未成年なんで、教えてもらえないんです」
「へえ、そう。でも、そんなの俺がしゃべっていいのかな……まあ、いいか」
 猪俣は一人で納得したようにうなずいた。
「名前は近藤遼一。通称、リョウ。俺が昔ヘッドやってたチームにいたんだけど、そこが解散したんで今年の五月に俺がやってる旧車會に入ったんだ。旧車は持ってないけどね。誰かの助手席要員、要するにパシリってやつだな」
「どんな人なんですか?」
「そうだな……さっきも言ったように自分のチームはなくなったけど、舎弟が何人かいるらしくて、かなりハバきかせてる。仕事は何やってるか知らない。でも、羽振りはいいみたいだな。クルマもいいのを転がしてるし」
「どんなクルマですか?」
「ランエボ。あっち方面はあんまり詳しくないんだけど、一番新しいヤツらしい」
「なるほど。ってことは……\か」
「真奈ちゃん、クルマって詳しかったっけ?」
「詳しいとまでは言えませんけど」
 村上の部屋で雑誌を拾い読みする程度でも、女子としてはアタシはクルマに詳しいほうだ。ちなみに村上はフェアレディZを買うときにランサー・エボリューションとどっちにするか悩んだらしい。ちなみに村上はラリー・マシン好き(前のランチア・デルタもそうだ)なので、そういう意味ではZのほうが意外な選択ではある。どうでもいいけど。
「それって高いの?」
「なんだかんだで三五〇万くらいですね」
「そんなに?」
 留美さんの驚きには二つの意味がありそうだった。一つは価格そのものへの。一つは十九歳の男のどの辺にそんなカネがあるのかへの。
 いや、ちょっと待て。
「近藤はランエボがあるのに、どうして猪俣さんのクルマを借りたりしたんですか?」
「修理に出してたらしい。……ああ、車検がどうとか言ってたな」
「そんな馬鹿な」
 それはあり得ない。一番新しいモデルなら村上が悩んだ\のはずで、発売から三年も経ってないからだ。アタシの指摘に猪俣は困ったような顔をした。
「そもそも、猪俣さんはよく他人にクルマを貸したりされるんですか?」
「そういうわけでもないけど。いざとなればケンメリがあるっていっても、あれは仕事には使えないからな。マフラーも直管だからうるさいし。……そう言われてみれば変な話だな。どうして俺のクルマだったんだろ?」
 留美さんが「ケンメリって?」と訊いた。猪俣はスカイラインの旧車のことだと答えた。父親が独身時代に乗ってたので、母親とのデートのスナップに写るちょっとレトロなデザインのクーペを見たことがある。
 話が途切れたところで、レジにいた女の子が三人分のアイスコーヒーを運んできてくれた。猪俣が鷹揚な笑顔で礼を言ってトレイを受け取った。その目線はやっぱり中洲で風俗店か何かをやってるほうが似合っているような気がする。
「近藤がクルマを借りに来たときのことを話してもらえますか?」
「いいよ。あれは七月の終わりだった。店を閉めてから、俺がここで売上げの集計とか月末の支払いの手配なんかで居残って仕事してるとこにリョウがひょっこり顔を出した。何度か服を買いに来たことはあったが、わざわざ俺を訪ねてきたことなんかなかったから驚いたよ」
「正確な日付は分かりますか?」
「事故の前の日だから三〇日だな。俺はジュースを出してやって「どうかしたのか?」と訊いた。リョウは「いや、別に」と言ってはっきり答えなかった。俺はまあ、忙しかったんであんまり相手にしなかった。相談したいことがあるってのは見て分かったが、だからってこっちから根掘り葉掘り訊く義理はないからな。それに考えてみれば、俺はリョウと二人っきりで話をしたのも初めてだった」
 気詰まりな時間を思い出すように猪俣の眉根が寄った。
「リョウはそうだな――三〇分くらい、店の中をウロウロしながら俺の仕事が一段落するのを待ってた。で、俺が一区切りつけて一服し始めたのを見計らって戻ってきた。そして、藪から棒に「先輩のプリウスを貸してもらえませんか」と切り出してきた」
「理由は訊きましたか?」
「もちろん。でも「ちょっと野暮用が」とかしか言わなかったよ。そのくせに「ちゃんと満タンで返します」とか「借り賃は払います」とか、そういうことは訊いてもいないのにまくし立てた」
「借り賃?」
「ああ。一日一万払うって。ガスさえ入れといてくれればそんなカネは要らないって断わったけど」
「……変ですね」
 猪俣の目が不審そうに細まった。
「真奈ちゃん、どういうこと?」
「考えてみてください。どうしてもクルマが必要なとき、留美さんだったらまず誰に相談します?」
「うーん……最初は家族かな。次は友だち」
「その誰もに断わられたときは?」
「……レンタカー?」
「普通はそうですよね。借りるお金がなかったんだったら話は別ですけど。でも、近藤は一日一万円も払うと言ってます。それだけ出せば小型車なら充分借りられますよ」
「それは俺も訊いたよ。レンタカーでいいだろって」
「近藤は何て答えたんですか?」
「”わ”ナンバーはちょっと、とかぬかしてやがったな。それでまあ、俺はひょっとして女かなって思ったりもしたわけだけど」
 意味が分からなかったので留美さんを見た。
「デートにレンタカーはマズいでしょって話」
「知り合いから借りたクルマだって、いずれはバレるじゃないですか」
「それはそうだけど。でも、その手の見栄を張る男って意外と多いんだよね」
 そうかも知れない。しかし、あまり話もしたことがない先輩に頼みに行く理由としてはいささか弱いような気がした。更に言うなら、エコ狂いのハリウッド・セレブが相手でなければデート・カーにプリウスはないだろう。少々乗り心地が悪くてもランエボで事足りるはずだ。
「それはともかく、一日の朝には返しに来るって言うから、じゃあ、それでいいって言って鍵を渡して乗って帰らせたんだ。俺んちはすぐそこだし、リョウのアパートも同じ馬出だから乗せてってもらう意味はないんでね。ついでに言うと、遠くに乗っていかれるわけじゃないっていうのも、貸してやってもいいかって思った理由の一つだ」
「しかし、実際には返って来なかった。ですよね?」
 猪俣は腹立たしそうにうなずいた。近藤遼一は借りた翌日の三十一日の深夜に葉子を撥ね、八月四日に警察に出頭している。警察に「先輩のクルマなので怖くなって事故現場から逃げた」と供述していることからすれば、期限を過ぎた上に破損したプリウスを返せたはずはない。
「クルマは近藤が出頭前に返しに来たんですか?」
「いや。警察から証拠品として押収してるって連絡があっただけだ」
「出頭のときに乗っていってるんですか?」
「そうじゃない。リョウのやつ、新宮にある知り合いの店に事故ったクルマを預けてたんだ。で、警察はリョウの供述を受けて押収しに行ったらしい。あいつ、どうやらツテでパーツを手配してさっさと修理しちまうつもりだったみたいなんだよな。実際、ネットとか使って手配はついてて、おかげで警察から返してもらった後はすぐ修理できたんだ」
 乗る気がしないと言ったところでクルマがなければ困るし、代車代わりに取り上げるとしてもランエボでは仕事に使いにくい点でケンメリとそれほど違いはない。
「待ってよ。プリウスを修理するつもりだったってことは、近藤は葉子を撥ねたって事実を隠すつもりだったってことだよね?」
「……そういうことになりますね」
「で、パーツは揃ってた」
「ヤツが警察に行った日に全部ってわけじゃないが、手配はついてたそうだ」
 猪俣が答えた。留美さんの目が獲物を前にした肉食動物のように爛々と輝いている。言いたいことは分かっていた。アタシも同じことを考えていたからだ。
「なのに、どうして近藤は警察に出頭したの?」

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